校長あいさつ

新たな時代のものづくり産業を支える

ポテンシャリティをもった工業人を

育成する下関工科高等学校

山口県立下関工科高等学校

校  長   山 本  弦

本校は、明治43年創立の下関中央工業高等学校と昭和14年創立の下関工業高等学校の再編統合に伴い、平成28年4月に開校した県内最大規模の工業高校です。両校合わせて約4万名の卒業生は、各時代において有為な人材として県内はもとより国内外において、母校の誇りを胸に様々な分野で活躍されています。

本校においては、それぞれの歴史と伝統を引き継ぎながらも、新しい時代の工業高校としての歩みを着実に進め、平成31年3月に第1期生を送り出しています。以来、多くの卒業生が地域や社会に貢献するとともに、全国各地で技術立国日本を担う人材として活躍しています。

現在、本校では、スクールミッションに「地元企業等と連携・協働しながら、ものづくりへの情熱と誇りをもって専門知識と技術を習得し、勤労や職業に対する意識を育む教育活動を通して、目標に向かって積極的に挑戦する意欲をもち、地域や産業を支え、社会で活躍する人材を育成します。」を掲げ、校訓「至誠・探究・創造」のもと、教育目標を「新たな時代のものづくり産業を支えるポテンシャリティをもった工業人の育成」と定め、地域社会や企業等から期待され、必要とされる人づくりを進めています。

その具現化に向けて、今年度は以下の5項目を重点取組目標に掲げ、教育活動に取り組むこととし、自らの意思で考え、判断し、行動する、主体的な学習者を育成することとしています。


学 習 指 導  :わかる授業を工夫し、基礎・基本の定着を図る。

進 路 指 導  :計画的な進路指導を行い、早期に進路目標を明確にさせ、

        進路実現に向けて主体的に努力できるように支援する。

生 徒 指 導  :社会人として通用するマナーやルールを身につけさせる。

教育活動全体:本校にプライドを持ち、生徒が楽しく生き生きと

        活動する学校づくりを行う。

学 校 経 営  :積極的に地域貢献を行い、信頼される学校づくりを行う。


 これらの教育活動を展開する中で、本校生徒は「知・徳・体」をバランスよく身につけ、常に真実をとらえ、何事も誠実に履行し、自らを鍛え、そして積極的にチャレンジしていく力を高め、技術革新や社会情勢の変化に対応した工業教育を推進することで、未来を創造し、その実現のために努力を重ねる健全な心身の伸長を図ることとしています。

 在校生は、4学科7コースの学習分野において、基礎学力の定着はもとより、専門分野や資格取得など、自己研鑽に努めています。また、部活動は運動部が15部、文化部がものづくり系と同好会を含め13部と非常に多く、中国大会、全国大会へと多くの実績を残しています。自己肯定感を高め、自主的に物事を考え、決断し積極的に行動できるようになってほしいと願い、今年度から「『資格取得』と『自らの可能性』への積極的な挑戦」を生徒のチャレンジ目標と定め、取り組んでいます。

 夢や希望をもって本校に入学した生徒一人ひとりが、それぞれの夢の実現に向けて生き生きと勉学や部活動に励み、その夢を実現・達成できるよう、教職員一同、一丸となってサポートします。本校のさらなる発展に、今後とも皆様方の御支援と御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

令和5年4月

山口県立工科高等学校 

校長  山 本  弦